アベノミクスとは

      


          
 
 

 アベノミクスという言葉もすっかりなじみ深いものになった昨今ですが、アベノミ
 クスの「三本の矢」というのをご存じでしょうか。三本の矢とは、大胆な金融緩和、
 機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略、のことですが、これだけでは何が
 なんだかわかりません。そこで、今回はアベノミクスの「三本の矢」とはなんである
 かということを考えてみたいと思います。

  【アベノミクスの基本的な考え方

 アベノミクスでは、インフレを起こそうとしています。インフレとは、物の値段が
 継続的に上がることです。この反対、物の値段が継続的に下がることをデフレといい
 ます。安倍政権になるまでは、日本はデフレ状態にあると言われていました。

 例として牛丼を考えてみます。1966年吉野家の牛丼は並盛200円だったそうです。
 それが、
1975年に300円に、1979年に350円、1990年には400円になりました。このよ
 うに物の値段が上がるのが、インフレです。しかしその後、
2001年に280円になりま
 した。このように物の値段が下がるのがデフレです。デフレというのは、年月が進め
 ば価格が下がるということです。すると、液晶テレビが
30万で今売っていても、来年
 は
10万で買えるかも、と思う人がでてきます。こう考えると、「今は買うのをやめて
 おこう。」となり、消費が行われず、景気が悪くなってしまうのです。

 だから、インフレにして、今液晶テレビが30万だけれども、来年は50万になってい
 るかもしれない、と人々に思わせれば、「今買わなきゃ」ということになり、消費が
 行われ、景気がよくなる、と安倍政権は考えているのです。

  【第一の矢:大胆な金融緩和]】

 そこで、じゃぁどうやってインフレを起こそうか、ということになります。結局の
 ところ、国民の皆にお金がいっぱい入ってくれば、インフレになるわけです。

 もし、あなたが今の10倍のお金が毎月入ってくるとしたら、10万円の腕時計でも買
 ってみようかなと思いますよね。売れすぎれば、企業は「もうちょっと高くても売れ
 るかな」と思いますから、今
10万円の腕時計を100万円で売り始めることでしょう。
 そうすれば、物の値段が上がっていく、インフレになります。

 だから、社会にお金をどんどん流そうというのが、第一の矢、大胆な金融緩和です。
 実際、国がどうやってお金を流すかというと、銀行にまずお金を渡すのです。そして、
 その銀行が企業や個人にお金を貸すことによって、社会にお金をまわしていきます。
 また、国が本気でお金を流せば、皆が「本当にインフレになるかもしれない。」と思
 い、「今のうちに投資したり、消費したりしたほうが得だ。」という精神的な変化も
 促せます。(こちらが主目的とも言われます。)

 しかし、企業は今投資をしたとしても、すぐにお金を得られるわけではありません。   
 そこで企業がお金を継続的に得られるようになるまで、別の方法でもお金を社会に
 流す必要があります。それが、第二の矢である、機動的な財政出動です。

  【第二の矢:機動的な財政出動

 別の方法でどうやってお金を回すか、というと、公共事業です。公共事業というの
 は、国が、道路を作ったり、堤防を作ったりすることです。道路を作るためにはセ
 メントを作る企業や土木工事を実際に行う企業など様々な企業が関わるため、経済
 的な影響が大きいと言われています。先の大震災もあり、防災や復興のために公共
 事業を行おうとしています。

 ただ、国の財政は無限大ではないので、いつまでも大規模な公共事業を続けられ
 るわけではありません。早く企業がお金を稼げるようになって、従業員にお金を回
 してもらわなければなりません。そこででてくるのが、第三の矢、民間投資を喚起
 する成長戦略です。

  【第三の矢:民間投資を喚起する成長戦略

 そして、最後に放たれる矢が、成長戦略です。どうやってこれから日本はお金を
 稼いでいきますか、ということです。規制緩和をしたり、大学に海外の人を呼び込
 み、イノベーション(技術革新)を起きやすくしたり、ベンチャー企業を支援した
 り、様々なことをやっていきます。

 この成長戦略がうまくいって、日本の企業がお金を持続的に稼げるようになれば
 、賃金の上昇、雇用の増加ということとなり、景気が回復する、ということを安倍
 政権は目論んでいるのです。